福井中3殺人事件の再審決定

テレビ報道や新聞記事によると、

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福井中3殺人事件の再審決定が11月30日、
名古屋高裁金沢支部により行われた。

福井中3殺人事件は86年に福井市内で中3の女子中学生徒が
刃物で顔などを刺され殺害された事件である。

殺人罪で懲役7年の刑が確定し服役した前川彰司さん
(46)は一貫して無罪を主張してきた。

地裁判決: 無罪
2審名古屋高裁金沢支部判決(95年): 有罪
最高裁判決: 高裁判決を支持

時を経て、検察の自白強要、証拠改ざん、隠ぺいなども
表面化し世相も裁判官も変わってきた。
再審請求を受けて名古屋高裁金沢支部
名古屋高検金沢支部
未開示証拠を開示するよう2回にわたって勧告した。
開示された証拠88点は、再審を決定するに
十分なものだった。

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今回も検察の無理なストーリーで犯人を作り上げていく
実態があらわになった。
検察が被告を有罪にしていくストーリーに有利な証拠のみ
開示して不利な証拠を開示しないで済んでいる
実態に驚かされる。
すべての証拠が開示されそれらを吟味してこそ初めて
正しい判決に向けて最大限の努力が可能になる。

今回は名古屋高裁金沢支部が、検察に
未開示証拠の開示を2回にわたって
勧告し検察が応じたから救われる。

裏をかえせば、司法は未開示証拠の開示を要求しないで
これまでは判決を行ってきた。
検察のみならず、司法も一般的には劣化していると
いわざるを得ない。
(続きは後日)