笹子トンネル崩落原因の考察と整理 御用学者による撹乱防止のために

笹子トンネルの崩落原因を整理しておかないと
詭弁や御用学者の暗躍を許してしまう。

主原因(直接原因、主犯)はなにか?
候補はいくつかある。

(1) 脆弱設計、
(2) フェールセーフ設計がされていない、
(3) 工事の問題(材料の問題、施工の問題)
(4) 点検 が機能していない

主原因は点検につきる。

確かに
(1)〜(3)も 崩落の間接要因であるが
(4) は別格 の重要性がある。

これについて述べる。

脆弱設計である事は明白だが
当時広く行われていた事を考えると許容範囲の設計。
許容の条件として、一定の点検 がある。

設計とは総合的な活動であり
総合的なコスト(施工、材料、点検、対策施工 など)や
経年変化を含む安全性を含めて考察し設計する。

フェールセーフも、最初の構造設計に取り込めれば
ベストだが
他の方法として、劣化の兆候が見えた段階で
対策と同時に
フェールセーフ構造を追加するという方法もある。

経年変化による老朽化を避ける構造設計は不可能だし、
施工、材料にある程度不良が入り込むのも100%阻止は出来ない。
その不完全さを補って品質と安全を100%に持っていくために
点検方法も設計の一部として設計時に考慮され設定される。
トンネルの天井板の落下防止の点検方法も上記観点から初期においては
適正に規定されたようである。
(「詳細点検」の定義の変遷は 毎日新聞12年12月9日 社会面 より推定)

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◇点検要領に記された「詳細点検」の定義の変遷◇
03年(日本道路公団
    「近接目視および打音により行う点検」
05年(〃)
    「近接目視・打音等により詳細な診断を行う点検」
06年(東日本・中日本・西日本高速道路共通)
    「近接目視・打音等により詳細な診断を行う点検」
12年(中日本高速道路
    「近接目視・打音のほか、構造物の設計・施工条件や使用・環境条件などを
    考慮し、必要に応じて非破壊検査機器などを活用することにより、
    構造物の状態を適切かつ効率的に把握するもの」

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特に、12年度の中日本高速道路 の定義部分 は立派である。
設計と施工条件や劣化を連動させ、より効果的に構造物の状態を
把握するものと定義している。
打音よりも更に効果が見込める非破壊検査機器などの活用も
勧めている。

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毎日新聞の報道では
事故当日の記者会見で中日本高速 は 上記の定義部分は
配布せず、
06年の資料の「天井版の留意事項」のコピーを報道陣に配布した。
コピーには「目視による確認をするなど配慮」とありこれにより
目視のみの検査で打音はしなかったと説明 ・・・とある。

定義 と中身 が矛盾する事はあり得ない。
中日本高速のみがこの大罪を犯した!!!

まさに人災であり金が裏で動いているとしか考えにくい。