濱田政則・早稲田大学教授のコメントの記録

御用学者としか言いようのない濱田政則・早稲田大学教授が下記NHKの番組で
11件の質門に回答しているが全て奇怪な内容。
御用学者の面目躍如たるその奇怪な回答を証拠として記録・保存する。

NHKクローズアップ現代
 なぜ突然の崩落〜緊急報告・中央高速道路〜
   http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3282_all.html )
(上記URLで最終章が濱田教授のゲスト出演部分)

以下、その最終章の記録。

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トンネル崩落 再発を防ぐには
ゲスト濱田政則さん(早稲田大学教授)
●質問1。  大変恐ろしい事故だが、どう受け止めているのか
トンネルの天井板が落下をするということは、まさに想定外の事態だというふうに思います。
私は中日本高速道路から依頼を受けまして、笹子トンネルを含む中央高速道路の点検をいたしました。
私どもは、今、主にやりましたのは、過去のトンネルの被害、高速道路の被害を見ますと、法(のり)だとか斜面だとか、そういう所は中心にやったんですが、トンネルの中、内部の安全性ということには、全く触れませんでした。
安全性のチェックということでは、全くノーマークであったというふうに思います。
今回の災害を見ますと、このトンネルそのものが崩壊をしたとか、そういうことではないんですね。
トンネルの中に設けた、換気用の付帯設備、その付帯設備に不備があって、それが破壊をすることによって大変な災害になったということだというふうに思います。
●質問2  つり金具のボルトが抜けた理由をどう見るのか
これは、ここの天井があるわけですが、その天井の重みを、これ金具でありますが、金具で支えまして、それをコンクリートの中に、ボルトが打ち込んでありまして、そのボルトの抵抗で、これを支えようというものです。
ところが、長い間、例えば交通振動、大型車両等で全体が揺れます。
それが35年間続いてきたと。
それから、水が出る所、山に水が出る所は、トンネルの中に水が入ってきて、ボルトの周辺に水が伝わると、そういうことになりますと、ボルトと、このボルトと周辺のコンクリートの隙間、こういうものがだんだんあいてくるんですね。
本当はこういうつかまれてて抵抗するわけですが、そういうものがなくなって崩壊に至ったということだろうと思います。
●質問3 水によって腐食なども
腐食もあったんじゃないかと思いますが、それはいずれ、調査が進めば、腐食が主体なのか、それともこのボルトが利かなくなったのかということは明らかになると思います。
そういうことを明らかにして、今後、われわれが何をしなくちゃいけないかということが分かってくるというふうに思います。
これだけの災害の引き金がなんであったのかということをきちっと究明をすると。
再び、そういうことが起こらないように、まず点検をして、対策を講じていくということが重要だろうというふうに思います。
●質問4  5年に1度の詳細点検でも異常を見つけられなかった理由
基本的には、先ほどビデオで出てきました、目視でやるわけですね、例えばここですと、ここの上に立って、ここの上にライトを当てて、この状態見るわけですが、本当に知りたいのは、このコンクリートの中のボルトの状態ですね。
表面は分かるかもしれませんが、中が隙間が空いているかどうかというのは、目視で分からない。
目視では分かりませんので、それに代わる方法として、このボルトの頭をたたいて、このコンクリートとボルトの間に隙間があれば、音が変わると、打音といっておりますが、そういうものできちっとした状態になっているか、そうじゃないのかということを判断をしてくという調査方法が考えられます。
●質問5 音が少し怪しい、いつもと違うと思った場合どうすればいいのか
これからは、打音で具合が悪いというふうになったときには、これはやっぱり選択的に、全部を引き抜くというわけじゃないんですが、選択的にその場所のボルトを引き抜くと。
その引き抜き力というわけですけれども、その引き抜きの抵抗力が、これを支えてるわけですね。
実際にこれ、引き抜いてみて、それが設計時と比べてどうなのかと、だいぶ落ちてるのかどうかということを調べていく必要があると思います。
●質問6 同じ構図のトンネルは国道と高速道路で49か所あるが
49か所で、それで総延長、相当なものになると思うんですね。
それを同時に調査をしていくというのは、これは非常に難しいと思います。
やはり優先順位をつけるべきだと、優先順位をつけて調べていくと。
その調査の結果、具合が悪いというような所は、今度は対策工法ですね。
これを全長にわたってやるということになると思いますね。
やはり緩んでるというようなものが見つかれば、ここの部分を補強をすると、新たにボルトを打ちますというようなことで、そういうところを対処していくということだと思いますね。
●質問7 交通量が多い所から優先して行っていくのか
それをストップしたときに、日本全体に与える影響、それから国民の社会生活に与える影響、こういうことも考えて、どこからやるかということを決めていかなくちゃいけないと思います。
●質問8 全体が非常にぜい弱な構造で驚いてしまうのだが
いわゆるフェイルセーフの考え方が全くなかったと。
ここが破断をすれば、全面崩壊に至ると、それに代わるものとして、やっぱり何本か柱を立てるとか、そういうことがあってもよかったんじゃなかったかというふうに思いますね。
だから、これから補修をする場合も、そういうことを視野に入れてやっていく必要があるだろうというふうに思います。
●質問9 フェイルセーフの思想がここから見られない
これは、トンネルのこのケースだけじゃなくて、いわゆるわれわれが作ってきた社会基盤施設にも、フェイルセーフという考え方が十分浸透してこなかったと、その時代に作られたものはかなりあるということだと思います。
●質問10 日本のインフラは老朽化しているといわれているが
トンネルだけでなくて、例えば産業施設ですね。
湾岸部に産業施設があります。
それからライフラインあります。
それ、古いものがかなりありますね。
今のうちにやっぱりぜい弱性を掘り起こして、必要な補強を行うということが緊急に求められているというふうに思います。
●質問11 なぜ、事故が起きるまで気が付かなかったのか
それは、こういう外側のトンネルを造るのは、ある分野ですね、私の専門としている土木工学でありますが、中の換気は、また違う分野がやると。 そういう技術の寄せ集めでこのトンネルの施設が出来上がってるんですが、出来上がった段階で、全体の安全性はどこにあるのか、どの程度なのかという議論が欠けていたというふうに思います。
維持管理も、そこが壊れると、致命的になるよと、そういうところを見つけ出すということが重要だと思います。