笹子トンネル崩落事故の原因を考察-その3

事故原因の解明手順を整理してみる。

1)原因部位の解明

2)形成過程の原因を調べる
   設計起因 (余裕度、メンテナンスのしやすさ)
   材料起因 (初期特性と劣化特性)
   工事起因 (初期特性と劣化特性)
   劣化起因 (通常劣化か異常劣化か)
   点検起因 (規定の問題、実施の問題)

3)物質的な原因か人為的原因か検討する。

原因部位の解明に関しては
崩落現場で
  アンカーボルトが脱落している。
  ボルト周辺に問題があった。
  ボルト固定には接着剤も使われている。
    (12月4日毎日新聞

しかし具体的な図は無いので詳細は分からない。
Webを調べると
アンカーボルト脱落部位の写真があり理解が進む。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201301/2013010900887&g=soc

下記 URL の記事はいろんな疑問に答えてくれる。
http://news.livedoor.com/article/detail/7217585/
上記URLから何か所か抜粋する。

「笹子トンネルのアンカーボルトには溝があり、
これを天井部のコンクリート穴にねじ込んでいます。
あらかじめ穴の奥には高性能接着剤入りのカプセルを差し込み、
これが割れてアンカーボルトとコンクリートが強固に一体化します。
この施工法はケミカルアンカーとも呼ばれ、
トンネル以外にも多くの構造物の吊り天井で利用されており、
特に珍しいものではありません」(NEXCO中日本の広報課)

更に1965年〜75年に製造されたコンクリートには
品質に問題のあるものが多く市場に出回っていると述べている。
上記URLの記事は読みやすいので一読を勧める。

今後の事故調査の進展に注目するが
もし品質上問題のあるコンクリートが笹子トンネルの工事に
使用されたになら、笹子トンネルだけがアンカーボルトなどの
緩みが突出して多数検出された事もつじつまがあう。

続きは後日