笹子トンネル崩落原因と毎日新聞報道の迷走

笹子トンネル崩落の原因を明確にしてもらいたく
毎日新聞の報道を読んできたが不適切さが多い。
表面的で関係者の発表やコメントを鵜呑みにして
安直に伝えるだけ。
論理的におかしいところもある。
結果的に中日本高速などに誘導されており、
中日本高速の過失がない印象を読者に与える。
(12月4日と12月9日の記事はWebから削除されている。
 不適切さに気付いたと思われる。)

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迷走の具体例をあげる。(笹子トンネルに関して)
12月3日報道:打音検査をしている。
12月4日報道:打音検査は1度もした記録がない。
12月9日の報道:打音検査は2000年が最後。
         2012年9月の詳細点検でも打音はしていない。

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12月9日の報道
 打音検査は2000年が最後。
 2012年9月の詳細点検でも打音はしていない

が事実とすれば
12月3日の記事は

  後手に回った対応、
  老朽化対策先月から
  「経年劣化」の指摘も

の見出し
 および記事内容とセットで
点検に関して中日本高速に落ち度は
ないとの印象を読者に与える報道内容となっている。

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12月9日の記事も非常に奇異である。
中日本高速の関係者や変な大学教授に誘導され
かつ独り相撲の記事を書き、
無知な読者に悪影響を与えている。

事故の起きた日に、記者会見で配布された「保全点検要領」の
部分コピーに対し、
当日配布されなかった「詳細点検の定義」を見つけ出したのはお手柄だし、
定義の文章をそのまま掲載してくれたのは大変ありがたい。

詳細点検の定義
06年版(中日本、東日本、西日本高速道路共通)
 「近接目視、打音などにより詳細な診断を行う点検」
12年版 (中日本高速道路
 「近接目視、打音のほか、
  構造物の設計、施工条件などを考慮し
  必要に応じて非破壊検査機器などを活用することにより
  構造物の状態を適切かつ効率的に把握するもの」

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よく出来た定義である。
特に12年版は
非破壊検査機器などを活用が代替として定義され
より適切かつ効率的に行うことも可能。

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しかし、毎日新聞の記事は迷走しきっている。
打音をしないで目視のみでよいとの解釈が可能との
切り口で

  「打音」規定あいまい
  複数の解釈が可能
  点検要領が変遷
  効率重視か

の標題が紙面に並び、それに関係する文章が紙面を埋めている。
点検に関して中日本高速に落ち度は
ないとの印象を強く読者に与える報道内容となっている。

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修正が入った正しい記事をそのうち載せてほしい。
以上